« 放射性物質含む水が漏れる 福島第一原発6号機 | トップページ | 米研究チーム、リシンのワクチンを開発…効果も確認 »

2006年1月30日 (月)

メンデルの法則、優性劣性制御の仕組みを発見…奈良先端大

Ec60130a
遺伝で両親のうち一方の性質だけが子供に表れる、メンデルの「優性・劣性の法則」が生じる仕組みの一端を、高山誠司・奈良先端科学技術大学院大教授らのグループがアブラナ科植物の遺伝子の研究で突き止めた。生物に広く共通する可能性があり、「メンデルが発見して以来の謎に迫る画期的な研究」と専門家は評価。30日の米科学誌ネイチャー・ジェネティックス電子版に発表された。


 多くの動植物は、色や形など様々な性質を生み出す遺伝子を父親と母親由来の一つずつ持つ。メンデルは表れる性質と、隠れていて子孫に伝わる性質があることを発見した。表れる性質を「優性」、隠れているのを「劣性」と呼ぶが、性質そのものに優劣はない。

 高山教授と柴博史助手らは、アブラナ科のカブラで、自分の花粉がめしべについても受精しないようにする「自家不和合性」の遺伝子を研究。遺伝物質DNA(デオキシリボ核酸)に、遺伝子とそのスイッチ部分が別々に並んでいて、劣性側のスイッチ部分にメチル基が付く、メチル化という変化が起こり、働かなくしていることを突き止めた。

 遺伝病など遺伝子の働きに異常がある場合に優性・劣性の違いが生じる経過は判明していたが、二つとも正常な遺伝子の場合に、片方だけが表れる仕組みはよくわかっていなかった。高山教授は「優性遺伝子と劣性遺伝子の周辺の構造の違いが、この変化を生むのではないか」と推測している。

 神山(こうやま)康夫・三重大教授(遺伝育種学)の話「遺伝学の基礎的な研究テーマを解き明かす糸口がDNAレベルで明らかにされ、今後の研究に弾みがつくだろう」

From YOMIURI ONLINE2006年1月30日

|

« 放射性物質含む水が漏れる 福島第一原発6号機 | トップページ | 米研究チーム、リシンのワクチンを開発…効果も確認 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: メンデルの法則、優性劣性制御の仕組みを発見…奈良先端大:

« 放射性物質含む水が漏れる 福島第一原発6号機 | トップページ | 米研究チーム、リシンのワクチンを開発…効果も確認 »